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知的財産管理1級

平成30年 第4問 知的財産管理1級(ブランド専門業務)

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平成30年 第4問 知的財産管理1級(ブランド専門業務)


  • 「平成21年度 意匠出願動向調査報告書 -製品アピールやサービスのプロモーションのためのデザインの出願戦略に関する調査-(要約版) 平成22年3月 特許庁」で示されるブランド構築のためのデザイン開発マネジメント体制に関して,X社の知的財産部の部員甲と乙が話している。ア~エを比較して,最も適切と考えられるものはどれか。



    甲 「トップマネジメント型のデザイン開発マネジメント体制とは,どのようなものですか。」
    乙 「トップマネジメント型は,経営トップ又はブランドマネジメント担当部門が権限を持ち,ブランドメッセージを明確に発信し,それに沿った製品・サービスを展開するためのデザイン開発を進める体制です。この体制は,強力に推し進めることが可能であり,既存のあり方からの脱却や,新しいブランドを構築する際に有効であると考えられます。但し,大企業では,トップマネジメント型を採用することはできません。」


    甲 「ハブ型のデザイン開発マネジメント体制とは,どのようなものですか。」
    乙 「ハブ型は,ブランドマネジメント担当部門以外の部門がイニシアティブをとってデザイン開発の方向付けの調整を進める体制です。例えば,伝統的に広告宣伝に力を入れている企業では広告・宣伝部門が,販売部門が力強い企業のアイデンティティとなっている企業では販売部門が,それぞれデザイン戦略のハブになり,従来から持つ企業の強みによってブランドを維持しつつ,新たなブランドを創出することができる体制です。デザイン開発の成果物を権利化する部門である知的財産部門は,デザイン開発の中心としてのハブとは分けて位置付ける必要があります。」


    甲 「ハブ型のデザイン開発マネジメント体制では,どのようなことに留意すべきですか。」
    乙 「ハブ型は,事業の現場からの声が比較的届きやすいため,各事業部門からのボトムアップによるブランド構築を行う場合に有効です。但し,ハブを担う部門がどのような権限でデザイン開発や戦略の調整を行うかが課題となるため,例えば経営陣の判断の下,特定の部門にブランドマネジメントを行う権限を持たせ,その権限の行使が妥当であるかをチェックすることが有効となり得ます。」


    甲 「ネットワーク型のデザイン開発マネジメント体制とは,どのようなものですか。」
    乙 「ネットワーク型は,特定の部門がデザインマネジメントを担うのではなく,研究開発,デザイン,広告・宣伝,広報,販売など関連する部門それぞれがデザインの方向性について,意識を共有した上で,デザイン開発に共に関与しデザインを造りあげていく体制です。事業の現場からボトムアップのブランド構築を行う際に有効であると考えられています。但し,大規模な組織においては,顧客の傾向を迅速にくみ取ることが困難であるというデメリットがあります。」



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